一方通行ラヴ





「ひ、ひな!!」





「ゆ!!うくんッ!?」






突然目の前が真っ暗になった


トクトクと音がした





「…よかった…」






「え」





ゆうくんに抱きしめられていた


初めてするゆうくんの匂い


近くで気付いた硬い胸板







「…ひな」







そんな優しい声で呼ばないで


なんでこんな高鳴るまで走ってきたの?






「…っ」





「ひな?」





涙がとめどなく溢れ出す