決戦の開始を報せる合図。 司会のその声により、あらかじめ選出されていたメンバーがそれぞれの位置につく。 メンバーは、1走から順に倉本、小林、山田、望月、俺、そしてアンカーが清水だ。 高らかに響く音楽に合わせ、俺達は駆け足で舞台へ向かう。 「位置について、よーい」 グランドに整列した俺達。 強くギュッと握られたバトンに思いを込めた、第1走の5人は前をしっかりと捕らえて構える。 ――パーンッ。 グランドに盛大に鳴り響くピストルに闘志と緊張を抱く中、遂に激闘のレースは開始した。