「「何?」」 くるりと振り向いた犬塚と宮永は、揃って声を合わせる。 「あのさ」 ゴクリと喉を鳴らし、望月はそっと俺と清水を見る。 「宮永と犬塚に頼みがあるんだけどさ」 「今日のバレンタイン合戦、見に来てくんねぇか?」 「俺からもよろしく頼む」 俺を含めた3つの視線が、彼女達を真っ直ぐに捉える。 少しの沈黙の末、この場に洩れたのは、クスクスとした小さな笑い声だった。