死んだ月日は、1年を巡った。 何の罪も背負わずに、長い四季を過ごしてしまった。 今はもう、3年の梅雨。 梅雨の雨を見ると、どうしても痛みが溢れる。 (偽善者のくせにね) あの紫陽花、また咲いているだろうか。 雨を弾いて、キラキラ輝いて。 輝かしく美しい、君のように。 (見る者の目と胸を、焼け爛れるまで焦がしながら)