ようやく全てがおわり



待合室のような場所で俺と美奈子は二人で立ち

大森さんを待っていた。



「翔ちゃん! お疲れさま」



美奈子が、俺ににこやかに声をかけてきた。



「セリフをあんな短い間に、ほとんど覚えちゃうなんてすごかったね!美奈子ならもう少し時間かかっちゃうな」



美奈子が、目をキラキラ潤ませた。



目が大きくなっている。



自分のなよっとした可愛らしさに、苦笑いになってしまう。






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