「うん」 俺たちはゆっくり 手をつなぎながら、十字架の前に立った。 燭台のロウソクの火が、ゆらりと揺れる度。 俺たちはぎゅっと 手を握りなおした。 「俺は、この気持ちのままに、これからも美奈子が好きだ」 _