「翔ちゃん。ちゃんと、美奈子のこと。見てくれて、ありがとう」 美奈子が横になりながら、照れくさそうに言った。 「当たり前だろ?」 かっこつけてみるが、一度 美奈子を拒否したことのある出来事を忘れてるはずもない。 「なんだか、隠れん坊してて・・・・・・翔ちゃんに見つけてくれるの待ってた、みたいな?」 美奈子が嬉しそうに、ふわりと笑った。 「翔ちゃん」 ふと、美奈子が真面目な顔で俺を呼んだ。 _