「取られた」 美奈子が指差す。 そこにはまあさ。 まだ、まあさは俺たちと中にいた。 「わかった。取り返すから」 くしゃっと、自分の柔らかい黒い髪をなでてやる。 美奈子だと思うだけで、なでる手にも特別なものになる。 なんだか、不思議な感じだった。 _