まあさの姿が見えないが、普段から仕事で抜ける美奈子に慣れっこなクラスメートたちは、だれも気にせず。



俺は、考え事をしていた。




美奈子が言っていた二人きりになるといっても。


まずは、どこに行くか。


だな。



仕事も学校も休めば。



当たり前に、理由がいる。



まぁ、俺たちが一緒にいることになると。



どんな理由を言っても、効果はない気がするし。




かといって。

このまま過ごすのは、嫌だ。



明日になったら、戻っているかも。



そんな淡い期待は、もうしていられない。





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