まあさは、美奈子の隙のある腰に手をまわして、顔をくっつけるように抱きついてきた。



腕を組むより、身体が密着している。




「うわっ?
 えー・・・・・・?」




美奈子がよろめきそうになりながら、まあさをはなせないでいた。



もう教室に入るところだった。




入った俺たちをクラスメートが唖然とみる。



男が、彼女を差し置いて知らない女に抱きつかれていたら視線も痛いはず・・・・・・。




「席につきなさい。君も転校早々、遅刻しないように」




担任まで、あきれたような言い方。




あきれた・・・・・・いや?


まあさに、だよな?





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