幕末Drug。番外編・其の弐−沖田総司−





-----




『…で、俺を鬼と呼ぶ由縁は何だ?』

縁側で煙草を噴かす土方さん。
膝には、前に拾った子猫が気持ち良さそうに丸まっている。


『いや…だから、今話した通りですってば。沖田総司の感動秘話、だったでしょ?』


『全く理解出来ない。』


『まあまあ…とにかく土方さんは、いつまでも立派な‘鬼’で居続けてくれれば良いんですって。』


眠そうに寄りそう子猫の頭を、人差し指で撫でてみた。

『ニャー…』

か細い声で鳴く子猫。


『…ほら、コイツもその通りだって言ってますよ。』

『都合良く訳すな。』



心地良い春の日…−−



土方さんは納得のいかない表情で苦い煙を吸っているけど。




あの時の選択は、間違ってなかったと思っている。




「新撰組の沖田」になれた今、俺にもう…迷いは無い。






命尽きる其の時まで…



−−貴方をお守り致します。









---Fin.