かんのれあ

緑色の葉がさらさら、きらきら、

突き抜ける青空に負けじと主張し、音楽を奏でる。



桜降る頃、あたしの中に根付いた花は、

涙とともに流れきってしまったけれど、


根を残していたそれは、

時間とともに幹となって葉をつけた。




"もう泣きません

ぜったいです。"



あの時の約束は、

作家としての、

"かんのれあ"としての、

あたしの中に、生き続ける。