ふと目を覚ますと、そこはあたしの部屋だった。




太陽は高くのぼり、昨日の雨によって出来た氷は、汗を滴らせている。



気付くとあたしは、太陽の光から庇うように、顔を右腕で覆っていた。


布団の外の冷気にさらされたそれは、自分のものとは思えないほど冷たい。



「寒……」



あたしは鼻まで布団を被り、右腕をしまいこんだ。



氷の雫が奏でるリズムが、次第にあたしの意識を覚醒させてゆく。