「どちら様?」 「僕ですよ、ほらナンパ男を追い払った。」 今朝私の頭を触った男の声だった 「あら~たけちゃん。それはご親切に。よかったら余りのケーキ食べていく?」 「いえ、僕はケーキを買いに来たんで…」 「いいのよ。ほら座ってっ座って。」 店長の知り合い? ヤメテ下さい… 「はぁ、じゃぁお言葉に甘えて。あの暮原真理香(クレハラ マリカ)さん。」 ぞっとした どうして私の名前を知っているんだ 私は男に背を向けているから胸の名前プレートは見えないはず…