…………。 先生…… 超ひげ。 ひげめっちゃはえてる。 「あぁ~… 日直まだ決まってないんだよなぁ」 先生は、おでこに手をのせる。 人差し指と中指の間から 微妙に髪が出ていて… 気になる。 あ、目が合った。 「やりたい?」 え、今先生… 私に言ったんですか? 緊張しやすい私は、 変にかしこまって、 喉がきゅ―ってなった。 「いえ、別に…」 「…………。」 先生は、今度は手にしたマスクを眺めていた。