絞り出すような真綾の言葉に、何故だか涙ばかりが溢れる。


友達として最低なのは、きっとあたしの方なのに。


だから、ふたりで抱き合い、子供みたいにわんわんと声を上げて泣いた。



「俺、外にいるから。」


ジローはため息を混じらせ、そのまま部屋を出た。


あたしは涙を堪え、彼女を見る。



「ダメだよ、真綾。
アンタはあたしの心配なんかしてる場合じゃないでしょ?」


「やけど、百合りんに何かあったら、うちは死んでも死にきれへんねん。」


冗談にもならない。


けれど、真綾があまりにも不安そうに言うから、あたしは下手くそな顔で笑った。



「ありがとう。」


この子を見ていると、眩しくも必死で生きるということを、いつも教えられる気がするよ。


アキトも、赤ちゃんも、死んでしまった。


瑠衣とももう、きっとダメになってしまうだろう。


それでも、今は少しだけ、真綾の存在に救われている自分がいる。


だからまた、くしゃくしゃの声と顔で、ありがとう、とあたしは言った。






失って、
喪って、

その先に唯一あった光。