顔は似ていないくせに、ふたりは時折見せる仕草が驚くほど同じだと思う。


そして何故かあたしは、それにばかり目を奪われていた。


それから場の空気はすぐに元に戻り、ほぼアキトと話している感じで、食べたり飲んだり騒いだり。


彼は相当酔っ払っているらしく、ひとりご機嫌だった。



「俺、ちょっとトイレ。」


そう言ってアキトが席を立ったのは、店に入って2時間ほどが経った頃。


瑠衣とふたりになるのはさすがに気まずいとは思ったが、彼はアキトの後ろ姿を見送り、細めた瞳をあたしへと滑らせた。


目が合うと、どうして良いのかわからなくなる。



「なぁ、お前何でアキトなんかにナンパされてんの?」


嘲笑の混じる言葉。


そしてぞくりとするほど冷たい瞳。



「別にナンパされたわけじゃないし。」


と、返したのに、彼は眉を寄せてこちらを見る。


そして吐き捨てるように言った。



「あんなんのどこが良いわけ?」


「何それ。
まるで自分の方が良い男だ、って言いたいみたいだね。」


「当然だろ。」


そう言った瑠衣は、あたしが吸っていた煙草を奪う。



「アキトのこと、気になる?」