疲弊して、結局は瑠衣の部屋に来た。


ここの出窓に寄り掛かり、街を臨みながらふたりで酒を飲む時だけが、あたしにとって、唯一気が休まる時間なのかもしれない。



「なぁ、百合。」


瑠衣は目を細め、あたしを見る。



「お前地元戻った時くらいから、何か変だぞ。」


まさか、あたしのことを気にしてるなんて思いもしなかったけど。


睨むような目をした彼は、



「マジ、酒の量とか考えろよ。」


アンタにだけは言われたくない。


きっとあたしも瑠衣も、香織もだろうけど、セックス依存症なのだと思う。


生きていることを確かめたくて、セックスで何かを埋めようとして、それでしか存在を証明出来ない。


性欲・愛情・コンプレックス・有能感・虚無感・空虚感・孤独感など、何から何までごちゃ混ぜになっている状態、らしいけど。


そのまますぎて笑える。


特にあたしと瑠衣に限っては、そこに金銭が発生することに、少なくとも興味はないのだと思う。


瑠衣は多分、悲しいけれど、あたしなんか見ていない。


大切にはしてくれているのだろうけど、でもそれだけのこと。


自分を愛し、過去と向き合うことが、この病気への対策法なのだという。



「ねぇ、瑠衣は本気で誰かを愛したこと、ある?」


どうしてそんなことを口にしてしまったのだろう。


どんな答えを求めていたのだろう。



「あるよ。」