夕方になり、おばあちゃんと3人で買い物に出掛けた。


あたしとジュンは、おばあちゃんがチョコの箱ひとつを買ってくれ、ふたりで仲良く分けて食べなさい、なんて言われてしまう。


そんなことに笑った。


夕食は、あたしも手伝ったけれど、おばあちゃんの味付けはきっと真似できないと思う。


3人で囲む食卓は、ひどくあたたかいもの。


酒も飲まず、まともなものを食べたのは本当に久々で、でもおばあちゃんが作ったものだったからかもしれない。


夜の8時を過ぎた頃、あたし達は帰宅の途についた。


あの街に帰るということだ。







「寄るとこある?」


車内でジュンが聞いて来る。



「あ、お土産!
真綾とかうるさいしさぁ!」


「と、その前に俺、煙草ねぇからコンビニ行くわ。」


思い出したように彼は言い、少し車を走らせて大通りに出た。


国道からだと、うちの病院がよく見える。


けれどもジュンは、それについては何も触れなかった。



「ジュンちゃんあたしの煙草も買ってー。」


「おいおい、タカんなよ。」


まるで酔っ払いのようにけらけらと笑いながら、ふたり、車を降りた。


そんな時だった。



「百合、か?」