「どうにか、司令室を吹き飛ばすのに足りるくらいの威力はあると思うわ」

 浩之は、ハッと笑い声をあげた。

「本当にあったのか。それも、英樹が作ったのか?」

「もっとあると思ったんだけど、持ち出したのかも」

英樹って、歪んでる。
 
わかってたけど、ここまでくると、笑うしかない。

「行くわよ」
 
言いながらエイジュが、資料の山からMOフロッピーを一枚抜き取るのを見た。

浩之はもう少しだけ、画面の赤い地図を見つめると、先に出て行ったエイジュの後に続いて外に出た。
 
そこでふっと思い出した。