それはまるで、その箱を封印するようにぐるりと周りを覆っていて、正面で結ばれているようだった。

つややかなリボンの表面が、ぐしゅりとツブれてかたい塊を作っていたので、それが分かった。

それに、上下に、というか斜めにリボン結びをされているようだった。

どうやるんだ?と、困惑するような、不器用なリボン結び。

手を這わせ、隣の棚を見つけた。

鍵の掛かってない扉を開けると、ガラスの瓶が入っていた。