父さんにまで姐さんと呼ばれるなんて、考えただけでも悲しから、分かってもらえて嬉しい。


銀ちゃん、私の我儘を聞いてくれてありがとう。


マサさんが運転してるのは白い国産車。


「この車は真子の為に買った。明日からの送迎もこの車だから心配はいらない。」


送迎なんていらない。


そう言おうとしたのを止められた。


「真子になんかあってからでは遅いんだ。何か有るわけじゃないけど念の為。」


そんなに心配しなくてもいいのに、でも、嫌だとは言えなかった。


極道の銀ちゃんと結婚したと言う現実。


普通の結婚とは違う。


常に極道の妻だと言う事を自覚しないといけなかった。


身の危険を伴う事だから。


「マサさん、明日からよろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくお願いします。何なりとお申し付け下さい。」


マサさんは何才なのかな。


銀ちゃんよりも落ち着いた感じがするけど。


銀ちゃんの事を知る為にも、マサさんと仲良くしなきゃ。


銀ちゃんの事は何も知らない。


不安しかないけど、それを口には出せなかった。