何か言いなさいよ。


血を見る喧嘩をするほどの何があったのか。


「中学の時俺の初恋の女を、銀平が横取りしたんだ。」


はぁ、殺し合いするほどの喧嘩の理由がこれ、本当にあんたはバカだ。


バカバカしい。


「いつも銀平だけがモテる。俺も去年結婚したが、妻は男作って出て行った。銀平は高校生なんかと結婚して、絶対許せねぇんだよ。」


バカバカしくて酒井修司に付き合ってなんかいられない。

「あんたはどうしようもないバカ。女を取られたら取り返えせばいい済む事でしょ。」


私は間違ったことはいってない。



「そんな事で銀ちゃん恨むなんて、呆れてものが言えない。そんな肝っ玉が小さい男だから、女が逃げて行くんだよ。」


「真子、そろ以上言うな!」



ナイフを持った酒井修司が私を睨んだ。



もしかして、今度は私をが狙うつもり。


いいじゃない、受けて立つわよ。


私はあんたみないな男を絶対許さない。



酒井修司かかって来なさい!


怖くなんかないわ。