コツン コツン 「…リウラ。」 後方から懐かしい声が聞こえた リウラは振り向かなかった リ「…誰?」 まだ声はかすかに震えていた。 「こっち向いて?」 甘い声が静かに響いた。 リウラはだいたい誰なのか予測はついていた。 言葉づかい 足を地面にならす癖 最後の語尾に?をつける癖 その全てがリウラの表情を変えた。 リ「わかっているわ、オランでしょう、意地悪しないで。」