手紙にはそう書かれていた。 リウラは驚きと喜びが混じった複雑な気持ちだった。 同い年の男と会える喜び そしてなにより この手紙がついたのは今日の早朝 今読んでいるのは真夜中だということだ。 後時計の短い針が半周すれば来てしまう。 焦りと不安を抱えていた 大層な準備はいらないと書いていたがそれはリウラのプライドが許さなかった。 来た客は盛大に招く。 それがリウラ流の招き方であった。いそいで使用人に頼み、宴の準備を始めた。