窓ガラスから白く濁った光が射し込んで私の顔を眩しく照らした。



病室のベットに座りながら輝く空を眺め、空っぽの心になってしまったと自分に苦笑した。



「あの悪魔のような廃墟で私は一番大事な物を無くしたんだよ………号君」



あの悪夢のような惨劇の後、私は心がぽっかり空いた状態で警察に電話したのだ。



今まで起きたことを私は警察に話した、ただひとつを除いて……………



須藤さんが生け贄事件の犯人だということを知った警察は奇妙な笑顔で死んでいる須藤さんと号君を見つめながら、


『子供が平気で殺人行為をする時代になってしまったんだなぁ………』


と悲しげな表情を見せながら須藤さんにビニールシートを被せた。



翌日、警察は須藤さんの自宅を家宅捜査し、須藤さんの部屋の中から須藤さんが殺害した被害者の遺体の写真が数十枚見っかり、警察は生け贄事件の犯人は須藤さんだとマスコミに発表した。



私は廃墟で警察と話した後に気を失って病院に運ばれたらしく、三日間という長い時間、私は目を覚まさなかった。



私が病院で寝ている間に号君のお葬式は終わったらしいと私の母親が悲しげな表情を浮かべ私に伝えてきた。


だが……………


正直、私は号君が灰の塊になるのを見れなくて良かったと思うのだ。



多分、見てしまうとその場で私は号君を追って自殺をするだろう。



そんなことを思いながら私は退院日を迎えた。