「妊娠してるみたい…」

あたしの言葉に彼は

「分かった」

と一言だけ答えた。

家に向かう車の中―

「一人の体じゃないから」

そう言って毛布をかぶせてくれた。

言葉が少なくても

凄く安心したんだ。

相手がこの人で

ホントに良かったと

改めて思ったんだ―。