まぁ〜それからも俺は弁当を残す日々が続くわけ。

ある日、いつものようにオトンが帰ってきた。
で、テーブルの上に弁当を広げてた。中には昼に残したであろうおかずがあった。それを迷うことなく口に放り込む。

おいおい…。
今、オカンが台所で出来たての夕飯を作っているのに、わざわざ冷えきったものを食べる必要があるのか?

俺は今日だって、残したままの弁当を開けることさえせず、オカンに渡したのに。

「あのさ…オトン。
今…なんで、その弁当の残りものを食べるの?
オカンが作ってるのに。」

「…お前、俺の月の小遣いいくらか知ってるか?」

「いや、知らないけど。」

「一万。」

「少なくなっ!いよな?」

「少ない。
でも、なんで俺が文句いわないか分かるか?」

「…?」

「母さんが、こうして弁当を毎日作ってくれるからだ。」

…………。

で、終わりかい!