猫の向かいには紅茶を飲む帽子を被った男。




ティーカップを置く音が響く。




「人間界には多くの犠牲を出したようだな」





口の中に菓子を入れたまま笑い出す猫。




その笑いが場の雰囲気をぶち壊す。




「ククク。別に人間が如何なろうと良いじゃん」




「我等にとって大切なのは女王とアリスのみ」





鎧にハート模様がある男は言う。





「僕は別に女王は如何でも良いな」



「お、珍しぃ~。キミと気が合うなんてね」




帽子を被った男と猫が大切なのはアリスのみ。