周りには不思議な空間。 喋る植物や大きな城。 時計をぶら下げた白兎。 ニヤニヤ笑う猫。 まるで、御伽の国。 「アリスが死んで早27年。新しいアリスも現れず…」 時計をぶら下げた兎が頭を抱え込む。 そんな兎の隣で猫が笑う。 「女王の憂いも晴れないねぇ」 そう言いお茶菓子に手を伸ばした。