「恋花ちゃん……っ」


案の定和泉くんは傘もささずに立っていた。


「風邪…ひくよ?家…入って?」


そう言うとありがとって微笑んでくれた。


タオルを渡してリビングのソファ。


「雨なんだから…傘ぐらいさしなよ。」


私が言う。そしたら迷わず


「1秒でも早く会いたくて…雨なんか気にならなかった!」


そう言って笑ったのに和泉くん、


思いっきりクシャミをした。


「だっ…大丈夫っ?!」


「平気っ!!なかなか連絡出来なくて本当ごめんね?」


「うん…でも…会えたからいいやっ♪」


そう、最高の笑顔で答えた。