俺様と相合い傘


私は断れず交換してしまった

教室に戻るとき

美姫は口を聞いてくれなかった

ちょっと不安になっていた時

「早苗は高木くん取らないよね?」

いきなり目を見て言われた

「取るっていうか、私興味ないからさ」

私は目をあわせないで言った

「そうだよね!安心した!あっ!私今日高木くんに告白するわ」

「えっ!?」

「早い者勝ちだからね」

美姫はそう言って

ケータイをいじりだした

こんな美姫初めてだった

美姫は何かに

おびえてるみたいだった

私はその休み時間

美姫に一切話しかけなかった