またしても逃走策が一つ消えた。 「こっちこい」 いや、いきません。 「…こっち」 『…』 「…」 …何でそんな子供の様な瞳で 見つめてくるんですか。 …いや、ですよ。 とか、思いつつちゃっかり彼の要望に答えてしまっている私はバカだ。 「いい子、いい子」 言いながら頭を撫でてくる男。 馬鹿にしてない?