彼は、クスッと笑うと顔を近づけてきた。 ─ 私のファーストキスが!! 私は、ファーストキスは好きな人と決めている。 ‥そんなの、ヤダ! 前を見ると、もう顔は直前まできていた。 ‥‥‥バシッ!! 私は、渾身の力を込めて彼をひっぱたいた。 「‥‥ッ!」 よっぽど痛かったみたい。 彼は、私から離れてほっぺを擦った。 「‥へぇ。」 彼は、顔をあげると怪しく笑った。 「この俺様を怒らせたな?」