部屋の中も白一色だ。

デスク、パソコン、そして棺ほどの大きさの機械。レラが最初に存在していた機械までも白一色で埋め尽くされている。

「汚くてゴメンね。」

そういうアイラの部屋は言うほど汚くはない。

片付けるほどのものも無いように見える。

「いえ、いきなりですみません。」

そう言って軽く頭をさげる。

そのまま頭を上げるとアイラが俺の顔をマジマジと見ていた。

「ねぇ、どこかで会ったことない?」

「え?」

…まさか?

「ん~」とアイラは首をかしげている。

「あ。」

と、アイラが声を出した時、俺は軽くビクッとしてしまう。

「病院であってない?あの時のこと、あんまり覚えてないんだけど…。」

アイラはそう言って首を捻る。