鼻歌混じりで、おにぎりを握ると、僕はご機嫌で、ころがり会に向かった。


早めに行って、のんびりおにぎりを食べるのが、マイブームだ。


いつものように一番乗りでころがり会に着いて、むしゃむしゃとおにぎりを食べていると、ナナフシがやってきた。

もちろん、僕は無視して、おにぎりを食べ続けた。

やるもんか!

心の中でそう呟いた。


今、僕が最もライバル視している男。

それがナナフシだ。


ナナフシは、神戸屋と書かれた紙袋から、サンドイッチを取り出して食べ始めた。

コンビニに売っているような白い三角のやつじゃない。

小さくて四角くて、パンも黒っぽい。


なんて都会的なんだ。