悲鳴が聞こえた。




気付くと、僕の目の前に、めるとナナフシが立っていた。


悲鳴を上げたのはめるだ。


見られてしまった。


「めるたん、違うんだ!ごかごか誤解だ!」

僕はおろしかけていたパンツを上げて立ち上がった。


ナナフシはまるで汚いものでも見るような目で僕を見ている。


「騙されたんだ!僕は!ねぇ、トキオ先輩!」


そう言ってトキオを見ると、彼はちゃっかりと服を着込んでいた。


なぜか、トキオまで僕を冷たい目で見ている。