「ん?」


あたしは大きく股を開き、手すりに腕を寄りかけ棒キャンデーをなめている。


顔はもちろんスッピン。



"ああああ"と皆は頭を抱え慨嘆する。



「なっちゃんは可愛いから大丈夫だよ♪」

「そうですよ!!師匠は女神です!女の象徴です!」


ニッコリとあたしに笑いかける天然蘭と天然あずさ以外は。



「どうするんだよ…これが一番重要なんだぞ。」


「しかし、安堂が誘惑しないとこの復讐計画の意味がない。」


「だけどさ…」


常葉飛鳥と正木悠太がひそひそと話し始める。



あーもー!はっきりせいや!



あたしは飴を噛み砕き、テーブルを拳でバンッと叩いた。




「あんたりゃが言いたいのはあたしにレディーになれって言いたいんでしょ?!


だったら、なってやろうじゃねぇか!この麗高のアンドーナッツ様をなめんじゃねぇ!」



もちろん、ヤケになって言ってるわけじゃない。



心当たりは…ちゃんとある。