ひっきーの恋


「いらっしゃいませーっ」

店員の甲高い声が響く。
初めはうるさかったけど、今では慣れた。

「あ。佳奈佳?」

ぇ?
この声って、
もしかしてもしかすると・・・?

「一週間ぶり。」

そこにはテニスラケットを背負った、
護がいた。

「護っ」

うちは持っていた雑誌を乱雑に戻して
護のところに小走りで駆け寄った。