ひっきーの恋


「・・・・・・。考える。」

少し考えて、
答えが出なかったので、
俯いたまま護にそういった。

「ん。わかった。待ってる。」

護はそういうと、
手に持っていたプリントを
うちに手渡して帰っていった。

護の姿が見えなくなるまで、
うちはずっとその場に立っていた。

「学校、かぁ・・・。」

「行きたい」と、
「行きたくない」が交じり合った。

今は、「行きたくない」の方が勝っていた。