でも、 とりあえず、 好きでいておいた。 巡汰は、 クラスで唯一、 うちをいじめてこない人だったら、 好きじゃなくなる。 そんな簡単な事ができないでいた。 諦める事ができなかった。 望みなんて、希望なんて、 始めから、 存在しなかったのにね。