「でも、さっきも言ったように、 アンタなんかに邪魔させない。」 不意に背後から両手首をつかまれた。 「……?!」 「ミキが帰ってくるまで、 アンタには、 ちょっと大人しくしてもらうよ?」 制服の胸元をグイ、と 引っ張られ、体が強張る。 「また、奪ってあげるよ。」 そいつが放った言葉が、 うちをまた闇に突き落とそうとしていた。