「―――で、どうするの?」
私を嘲るかのように問いかける。
「え……?」
それは何のことを指しているのか理解できない私に対し、優里は馬鹿にするかのように言い放つ。
「寧々と幸恵と莉音の3人のこと! ・・・まさか放っておくつもり?いくら恨んでるとはいえ、友達って思ってるんでしょ? と・も・だ・ち!」
「え、あ……うん……!」
そうだった。三人を放っておけば、窒息死してしまう……!
私は慌てて辺りを見回し、係員を探す。
「まぁ、優子がいちいちそんなことをする必要もないみたいだけど。・・・ほら」
優里が指差した穴を見るとまわりには人が集まっており、既に係員が応答をしていた。すぐ係員に言った人がいたのだろう。
「おーいっ! 聞こえますかー!?」
係員は焦った様子で穴の中に呼びかけた。こんなことがおこるのは初めてなのか、あたふたしている。
早く助けてあげて……! 私は小さく願った。

