「・・・ウチの話も、聞いてくれる?」


 今まで私が愚痴ってばかりだった、と少し反省する。


「うん。いいよ」


「正直……寧々好き?」


 寧々とは、青田 寧々(アオタ ネネ)のことだ。寧々も一組であり、バスケ部に所属している。
 小学校2年生から4年生の時ぐらいに私は一番仲良くしていた。


「別に普通だよ。寧々がどうかしたの?」


「寧々さぁ……結構嫌われてるんだよね」


「へっ!?」


 私は驚きで素っ頓狂な声をあげる。
 寧々はいつも場を盛り上げ、明るくて友達思いだ。

 あの寧々が? 嫌われているって?

 聞き間違えたかと思い、耳を疑った。


「誰から嫌われてるの!?」


「みんなから」


 優里は即答だった。