「・・・悪いけど。跡形無く消すから」


 ウチはあの呪いサイトから届いたメールを、片っ端から削除していく。

 もう、これで終わり。全て。呪いサイトにからのメールも全て消したから、証拠はもうない。
 呪いサイトに書き込んだという証は、なくなった……。
 だからあの嫌な記憶も、怖い記憶も……全て消してしまおう。


「あんなこと、もう二度と……おこってほしくはないの……。もう目の前で人が死ぬところは見たくない……!」


 ウチのせいでおこってしまった事件。しかもウチの目の前で。


「もうこんな怖いサイトなんて、使いたくないわ。だから……封印よ」


 ぱたん、と携帯の画面を閉じる。

 もう使わない、本当に。あんな悲劇はもう……起こってほしくない。

 だから……本当の本当に……封印する。

 ウチはそう決めたのだった。