「……さよなら、ウチの友達。親友。そして日常よ」


 ふぅっ、と息を吐き出してベッドへと倒れこんだ。送信すると緊張からいっきに解き放たれた気分だった。


「そういえば、またメール来てるかな」


 受信箱を確認すると、前回と同じようにメールが届いていた。


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件名:呪い受付完了

本文:二回目のご利用、
まことにありがとうございます。
呪いの受付を完了しました。
呪いを実行したら、また連絡致します。

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「二回目の利用って、わかってるんだ。やっぱりこの呪いサイトはすごいわ……!」


 最初は恐怖心があったものの、今はただ感心するばかりだ。

 携帯の画面をぱたん、と閉じる。

 あぁ……明日が楽しみ。今日は笑ってばかりだ。

 ……けど、谷村が死んだのは偶然だった、ということも考えられる。偶然だったのなら、二人は死なない。二人から人殺しというレッテルを貼られたまま、ずっと過ごさなければいけない。もっと他の人達に知られたら、いじめられることも考えられる。

 そう思うと怖くなり、そんな考えは自分自身で否定する。

 ……いえ、やっぱり偶然なんかじゃないわ!! 呪いのおかげ。呪いサイトのおかげ……!