呪 い サ イ ト

 違わないことはない。つまり、その通りだということだ。

 家から血の跡を通って学校の正門をくぐるのが、1番の近道なんて言うには不自然すぎる。
 何しろ、学校のまわりを半周近くしなければいけないのだ。
 丁度反対側というところか。

 だが、さすがに認めるわけにはいかない。

 もうどうすればいいかわからなくて、パニックに陥っている私は、漫画で表すとすれば口から魂が抜け出ているだろう。


「ね、違うの? 鮮血好きなんでしょ?」


 どうしても認めさせたい優里と、どうしても認めるとは言えない私の傍を、同じ学年の女子が通る。
 優里の言葉が聞こえていたようで、変なものを見るような、ギョッとした目で私と優里は見られてしまった。
 一人だったからいいものの、何人かで登校している人達が私達の傍を通っていたら、絶対にひそひそと話しながら私達のことを見るだろう。

 もうそろそろ、登校してくる生徒が増えてきている時間帯だった。結構な時間、私達は話し込んでいたらしい。