優里は恥ずかしそうに笑いながら、
「なんかね……予定表のメールに、
”優子だけには見せてもいい”的なことが
書かれてあった時点で、なんか悟ったんだ」
とても大人びた表情で話し始めた。
その目はどこか、遠い場所を
見ているようだった。いや……
何か思い出しているようにもみえる。
「いつか、こうなると思ってた。
優子に予定表のメールを見せる時がくる、
そう思ってた。この呪いサイトってさ、
なんか色々仕組まれてるみたいじゃん。
優子にメールを見せる機会がある、
きっと、呪いサイトの予定でそう
仕組まれたんだと思う。
だから、こうなることは……
必然だったのかも。これは、
必然の出来事だったのかもしれない」
こうなることを予想していたから、
優里は何事にも動じず、
冷静でいられたのか……。
「必然、か……」
「あ、そういえば、やっぱり……
あの呪いサイトで幸恵と莉音呪うの?
前も言ったけど、だったら……
まだ殺しはしないでね。あの3人の
死に様は、ウチが決めたいから」
優里は怖いことをさらり、
と言ってのけてしまうものだ……。
思わず私は身震いをした。

