呪 い サ イ ト


「ウチが書き込んだから、でしょ?」


優里は頭が冴えているようだった。
私はこくん、と頷く。

ふと、『呪い受付完了メール』を見ると、
そのメールを受信した時刻が『18:21』と
表示されていた。確か私のも……
自分の携帯の画面へと目線を移す。
私に送られてきた『呪い受付完了メール』を
見ると、受信した時刻が『18:21』だった。
私と優里は、このメールを同じ時刻に
受信していたのだった。

この『呪い受付完了メール』は、
送信フォームに書き込んだことを、
送信すると同時に送られてくるものだ。
もしかして……ある可能性を考えて、
優里に問う。


「優里が送信のボタンを押したのは、
いつ頃だったの?」


優里は少し考えてから、口を開いた。


「確か発砲事件のニュースが終わって、
他のニュースに移る時だったと思うよ」


―――やっぱり……!
私は確信して、口を開こうとした時だった。
先に優里が、何もかもを見透かしたように
言った。


「優子も同じなんでしょ? 送った時刻。
だから、『呪い受付完了メール』が届いた
のも、同じ時刻だった……そう言いたい。
・・・違う?」


頭の冴える優里に、嘆息の声を漏らした。


「おみごと……全然違わないよ」