呪 い サ イ ト


そのまま、呪いサイトに書き込んだ時の
ことを思い出す。


「市内で発砲事件があった、って
ニュースで知って……それを利用したの。
〔一週間後、岸本 莉音と森 幸恵は学校で
銃で撃たれ、足を負傷する。全治2週間。
犯人は金曜日に発砲したのと同じ人物。〕
って書き込んだんだ……」


「ほら、これ!」


優里は『呪い受付完了メール』を
私に見せてきた。


「ウチも市内で発砲事件があった、って
ニュースで知ったよ。それを利用して……
〔一週間後、岸本 莉音、森 幸恵、
青田 寧々は学校にて銃で撃たれ、
足を負傷する。全治2週間。
犯人は金曜日に発砲したのと同じ人物。〕
そう書き込んだと思う」


「え……!?」


驚きで、思わず声が漏れた。
青田 寧々が入っていないだけで、
あとは私と同じ内容……!
寧々といえば、おかしなことがあった。
それを優里に伝えてみる。


「私、寧々のことは書き込んでいないのに、
寧々も怪我しちゃって―――あ!」


今、全てが繋がった。疑問に思っていた
ことが、完全に繋がった。
優里が寧々を怪我するように
書き込んだから、寧々も事件に
巻き込まれて、怪我をしたんだ……!
これはもっと早くから、
気付くことができるはずだったが、
驚きで頭が中々冴えなかった。